新しい環境に慣れるまでは、最低限のお世話に留める事が大事です。 その生活の中で、餌の量、排泄のリズム、睡眠のとり方等を観察します。
最低一週間は同じリズムで生活させてあげましょう。
一ヶ月くらいで気疲れから体調を崩してしまう子がいるので、一ヶ月間位は新しいことは控えた方が賢明です。
相談の中で多いのが「呼んでも来ない」です。
呼んでも来ない理由はとっても簡単です。
犬達になんで来ないの?と聞くとこんな答えが返ってきます。
「だって玩具取られちゃう!」「ハウスに入れられちゃう!」「叱られる!」
良かれと思って部屋に放す行為が犬達に学んで欲しくない事を学ばせてしまう結果に繋がるのです。
部屋に出すときには、必ず、首輪に細い紐をつけて、人間の側で過ごさせるようにさせます。
こうする事で必然的に飼い主さんの側にいる事しかできなくなり、犬達は飼い主さんに相手を求めるようになっていきます。
サークルから出すときには、必ず紐をつけて室内で出すようにしていくと、自然と人間の側に居る事を望むようになっていきます。 常に相手をしなくてはいけなくなるのですが、子犬の時期にはこの時間が一番大事になっていきます。
この時期に、たっぷりとスキンシップをとり、飼い主の優しさ、厳しさ、家庭でのルールを教えていきます。
このような生活をさせていくと何となく排泄したいのかな?と感じることが出来るようになってくるので、トイレをしっかりと教えるチャンス到来になっていきます。本来犬はとても綺麗好きな動物です。狭い空間で長く生活させたり、排せつ物を放置し続けることで、だらしない犬に育ってしまいます。
犬達に、トイレを教えるためには、まずは排泄時間のリズムを確認します。 排泄のリズムが把握できたら、ここから先は人間の子供にトイレを教えるのと同じ要領で教えていきます。
「おしっこしようね♪」「うんちしようね♪」 おしっこやウンチをするタイミングで「おしっこでたね♪」などと優しく声掛けしてあげるのも良い方法です。 上手に排泄できたら、オヤツをほんの少し与えるのも良い方法です。
ハウスの中でトイレが出来たとしても、それはハウスの中での場所を覚えただけで、トイレが出来るようになったわけではありません。 完全にトイレを覚えるまでは、不用意に部屋に長い時間放すようなことは避けた方が賢明です。